7科目の中で、2番目に出題数が多く、35問出題される『給水及び排水の管理』。
大きくは、「給水」「給湯」「排水」に分類されていますが、各設備の特徴や配管、保守管理など広い知識を求められるので、苦手意識を持つ人もいると思います。
この記事では、排水設備の最後に出題される衛生器具設備と浄化槽についてまとめています。
では早速、力試しの問題です。
◎小便器の排水状態は、6ヶ月に1回、定期に点検する
答え:〇
このサイトは、ビル管理士試験に挑戦するあなたの+αになることを目指して、
過去9年分の過去問から重要なポイント、覚えにくい内容をまとめたシートを投稿しています。
排水設備は、全部で10数問出題されます。
今回まとめた範囲だけでも、毎年3~5問出題されますので、確実に点数に結びつけられるよう、頭の整理をしましょう。
さっそくシートを見たい方はこちら▼
この記事を活用してほしい人
・赤本の解説は丁寧だけど、量が多すぎて要点をまとめたものがほしい人
・過去問解いて覚えた内容を定着させたい人
・最後の追い込みは家中に資料を貼ったり、持ち歩いて頭に叩き込みたい人
夫婦そろってビル管理士試験に合格しましたが、私は2度目、夫は3度目で合格しました。
独学で合格しましたが、何度も挑戦したからこそ伝えたい、注意してほしいことは、この記事でまとめています。
力試しの問題、正解しましたか?
衛生器具設備の定期点検で、覚えておかなければならないのは、洗面器の取り付け状態が2ヶ月に1回ということです。その他は、6ヶ月に1回ですので、覚えやすい分野ではありますね。
押さえるべき数値(保存版)/衛生器具設備と浄化槽編
あまり難しい問題はありませんが、覚えるボリュームの多い分野になります。
シートにまとめた内容は、全て重要です。
全て赤字にすると読みにくくなるため、引いていない部分もありますが、ポイントは説明しますので、丁寧に覚えていきましょう。
衛生器具設備
大便器周りの故障の現象は、数年に1回出題されているのですが、私はこれが苦手でした。
現象はいくつもあるのですが、引っかけになりやすいものを挙げてみました。
赤本には詳しく解説が書いていますので、覚えにくいものがあれば、シートに書き込んで覚えるようにしましょう。
浄化槽(フロー)
浄化槽とは、それぞれの役割をもった水槽が並び、汚水が通過するうちに浄化される仕組みの設備です。
排水の処理フローは、雑排水処理や雨水処理、そして今回の浄化槽のフローが出てきます。
なんとなく過去問を解いているだけでは、混乱してくる部分ではないでしょうか。
浄化槽は、処理人数や、方式によって、多少フローが異なりますが、大きな流れはシートでまとめた内容です。
スマートに覚えておいても、問題には対応できると思いますので、効率よく頭の整理をしておきましょう。
浄化槽の単元では、フローよりも、単位装置の点検項目から出題されることが多いので、そちらを優先して覚えましょう。
生成とは、生じたものが形になることをいいます。
浄化槽(方式)、厨房排水除外施設
浄化槽の方式と、高度処理で除去対象とする物質は、数年おきに出題されているので、必ず覚えておきましょう。
赤字にはしていませんが、浄化槽の単元で1番に覚えておいてほしい内容です。
浄化槽の定義については、赤字部分から、誤った言葉になっているところを答える問題が出題されています。
何度も読んでおきましょう。
厨房排水除害施設については、浮上分離法の説明で誤った言葉にした設問が多い印象なので、ピックアップしました。
過去問の傾向
2023~2014年度の過去問を解いた傾向を解説します。
年度によって、出題される内容が異なるので、山をはるのは難しいですが、基本的にはシートに整理した内容がローテーションしている印象です。
たった数問ですが、覚える内容が多い分野となります。
シートを活用しながら、覚えていきましょう。
定着確認問題・まとめ
「給水及び排水の管理」は特に、だらだらと問題を解いてはいけません。
排水に関する問題は、
・雑用水・雨水設備で3問~4問
・今回まとめた排水通気設備は問127~134で8問程度
・その後、衛生器具設備と浄化槽 5問
といった構成なので、今回まとめた分野の知識を定着させるためには、毎年の過去問の問135~139をひたすら解いてください。
数年分解いて、初めて傾向が見えてくる分野ですので、苦手意識の出てきやすい単元ですが、シートに覚えられなかった部分にマーカーを引くなど工夫して、乗り越えていきましょう。
では、定着確認問題に挑戦です。
衛生器具の故障の現象とその原因との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)小便器内が十分に洗浄されていない ー 水出口穴に異物が詰まっている
(2)小便器の排水の流れが悪い ー 排水管内にスケールが付着している
(3)混合水栓の適温が得られない ー 水圧と湯圧の差が大きすぎる
(4)大便器へ少量の水が流れ続ける ー 洗浄弁のシートとシートパッキンの間に異物が付着している
(5)サイホン式大便器の留水面が正常より小さい ー タンク内の補助水管がオーバフロー管内に差し込まれている
2020年 問137の正解は、
(5)です。タンク内の補助水管がオーバフロー管から外れている、が正しいですね。
浄化槽の単位装置とその点検内容との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
(1)沈殿分離槽 ー 溶存酸素濃度
(2)汚泥貯留槽 ー スカムの貯留状況
(3)流量調整槽 ー ポンプの作動水位
(4)接触ばっ気槽 ー 生物膜の生成状況
(5)消毒槽 ー 沈殿物の堆積状況
2020年 問139の正解は、
(1)です。沈殿分離槽では、スカムの生成状態を点検しましょう。
浄化槽に採用されている処理法のうち、生物膜法に分類されないものは次のうちどれか。
(1)長時間ばっ気法
(2)回転板接触法
(3)接触ばっ気法
(4)散水ろ床法
(5)担体流動法
2022年 問137の正解は、
(1)です。長時間ばっ気法は、活性汚泥法に分類されますね。
次に解きたい問題はこちら
数年分の過去問を解くのに便利な解答用紙を作成していますので、そちらもご活用ください。
問題の傾向をつかんで、その分野ごとの重要ワードを徹底的に覚えるのが合格への道です。
受験の皆様、応援しています!
コメント