7科目の中で最も設問数の多い『空気環境の測定』の中から、この記事では、空気調和設備の温熱源である「ボイラ」についてまとめていきます。
熱源方式が問65付近で出題されますが、そのうちの温熱源であるボイラについて、詳しく問われるのがこの問題です。
では、早速この分類からの問題です。
■貫流ボイラの取扱いには、容量によらずボイラ技士に関する資格が必要である。
答え:✕
このサイトは、ビル管理士試験に挑戦するあなたの+αになることを目指して、過去8年分の過去問から重要なポイント、覚えにくい内容をまとめたシートを投稿しています。
この記事では、熱源に関する出題傾向を、暗記に役立つシートにして紹介しています。
さっそくシートを見たい方はこちら▼
この記事を活用してほしい人
・赤本の解説は丁寧だけど、量が多すぎて要点をまとめたものがほしい人
・過去問解いて覚えた内容を定着させたい人
・最後の追い込みは家中に資料を貼ったり、持ち歩いて頭に叩き込みたい人
夫婦そろってビル管理士試験を突破しましたが、私は2度目、夫は3度目で合格しました。
だからこそ伝えたい、注意してほしいことは、この記事でまとめています。
冒頭の問題は正解しましたか?ボイラは基本的には資格が必要ですが、容量などの条件で簡易ボイラに分類されるものは資格が不要なため、「容量によらず」というのは誤りです。
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押さえるべき数値(保存版)/ボイラ編
空気調和設備に関する問題が多く、混乱していませんか?
ボイラに関する内容でわかりやすいと感じたリンク先を貼っておきます。根本的なことを知りたい人は確認してください。イメージを少しでも持って、記憶に定着させておくことが大切です。
株式会社前田鉄工所 ボイラー大百科
過去問の傾向/ボイラ編
2022~2014年度の過去問を解いた傾向を解説します。
ボイラは毎年必ず出題される内容ではありません。特に、最近は出題されることが少なく感じます。しかし、過去出題された基本的な内容を押さえておけば解ける問題の可能性が高いため、捨てるにはもったいないので、最低限押さえておきたい内容をシートにしています。
過去10年で出題された年度を、下記に書き出しておきます。
- 2020年度問68
- 2017年度問68
- 2016年度問69
- 2013年度問63
・各ボイラから取り出されるもの(熱媒)は何か
・資格の有無
が出題されますので、覚えておきましょう。
ボイラ名は色々とありますが、赤文字のものがここ数年で出てきたものです。グレー文字の名称部分は、過去の赤本解説で登場したものですが、さらっと見る程度で問題ないと思われます。
定着確認問題・まとめ
ボイラについての問題は、毎年出題するような頻出問題ではありません。しかし、内容としてはシートの内容を押さえておけば解けるので、余力があれば、シートの赤字だけでも覚えておくと安心です。
苦手意識の出やすい分野が続くところだと思いますが、シートでまとめた内容をしっかりと覚えておけば大丈夫です。頑張りましょう。
熱源方式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)鋳鉄製ボイラは、鋳鉄製のセクション内部の清掃が難しい。
(2)炉筒煙管ボイラは、洗浄・消毒等の用途に高圧蒸気を必要とする病院・ホテル等で多く採用されている。
(3)貫流ボイラは、蒸気を熱媒としている。
(4)真空式温水発生機は、高温水を熱媒としている。
(5)水管ボイラは、蒸気を熱媒としている。
2016年 問69の正解は、
(4)です。真空式温水発生機は、80℃以下の低温水を熱媒としています。
ボイラに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
(1)炉筒煙管ボイラは、直径の大きな横型ドラムを本体とし、燃焼室、煙管群で構成される。
(2)鋳鉄製ボイラは、スケール防止のため、装置系を開放系で設計・使用する。
(3)貫流ボイラは、水管壁に囲まれた燃焼室及び水管群からなる対流伝熱面で構成される。
(4)真空式温水発生機では、真空中で水蒸気を発生させ熱交換器に伝熱する。
(5)真空式温水発生機では、容量によらずボイラに関する取扱資格は不要である。
2017年 問68の正解は、
(2)です。鋳鉄製ボイラは、密閉系で設計・使用します。
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数年分の過去問を解くのに便利な解答用紙を作成していますので、そちらもご活用ください。
問題の傾向をつかんで、その分野ごとの重要ワードを徹底的に覚えるのが合格への道です。
受験まで一緒に頑張りましょう!
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